2024年度OIST修了生の皆さん、心からの祝福を贈ります!

第7回学位記授与式が執り行われ、科学分野の修了生40人に博士号が授与されました。

2025年5月24日(土)、沖縄科学技術大学院大学(OIST)で第7回学位記授与式(卒業式)が執り行われ、修了生たちは正式に学業を修了しました。

OIST学長兼理事長カリン・マルキデス博士による開式の挨拶、内閣府、沖縄県代表挨拶、そして、チャルマース工科大学の教授であり、デンマークのバイオイノベーション研究所の最高経営責任者(CEO)のイェンス・ニールセン教授による祝辞があり、修了生たちが、学問と人生の両面で数多くの苦労と喜びを経験し、博士号取得という節目を迎えて新たな一歩を踏み出したことを称えました。 

この日は、沖縄の伝統とOISTならではの科学、そしてコミュニティの精神がしっかりと息づく一日となりました。式典は伝統的な音楽と、沖縄の祝賀舞踊で最も有名な「かぎやで風(かじゃでぃふう)」で始まり、いずれもOISTのメンバーによって披露されました。アカデミックローブ(式服)は、すべて学生によるデザインで、博士号取得者だけが着用できるフードには、地元の織物「読谷村ミンサー(ゆんたんざみんさー)」が使用されています。この織物は、「ぐうしばな」という、竹串を使って模様を形成する手法で織られ、沖縄の幸運を象徴する刺繍と、科学を象徴する正弦波がデザインとして織り込まれています。

鮮やかな青の衣装をまとった舞踊家が、扇を広げて伝統的な沖縄の舞踊(琉球舞踊)を踊っている。
OISTメンバーによって披露された「かぎやで風(かじゃでぃふう)」は、伝統的に重要な行事で踊られる、沖縄を代表する祝賀舞踊。
ジェフ・プライン(OIST)

2025年度ピーター・グルース最優秀博士論文賞は、細胞膜修復タンパク質の研究を行った山﨑裕太博士が受賞しました。特別賞は、細胞環境の研究を行ったアレッサンドロ・ベヴィラクワ博士に贈られました。これらの賞は、博士論文の独創性や影響力、文章の総合的な質を評価して贈られるものです。

2025年度の学位記授与式は、これまで乗り越えてきた困難と成し遂げた成功を祝うとともに、40人の新たな博士号取得者たちが、刺激を与え、教育に貢献し、私たちを取り巻く世界について学んでいくことを称える式典となりました。OIST研究科長のトーマス・ブッシュ教授は、修了生たちに次のように励ましの言葉を贈りました。「大胆に前進してください。発見をしてください。変化を起こしてください。疑問を持ち続け、輝きを放ち続け、つながりを大切にしてください。」

式典の動画やプログラム、伝統に関する詳しい情報、そして修了生および専門分野についてもっと知りたい方は、こちらのページをご覧ください

学位記授与式の写真は、OIST Flickrでご覧いただけます。 

広報・取材に関するお問い合わせ
報道関係者専用問い合わせフォーム

シェア: